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日々つれづれ

2010年2月3日

リコール問題

トヨタのリコール問題が世界を揺るがす大問題に発展しそうな勢いですね。
日本国内で製造・販売しているトヨタ車には現在対象車種は出ていないようですが、何せ世界一を争う会社ですから大騒動です。
米国内でのインタビューなどがよく出てきますがさすがは米国人、過激で大げさな表現がTV画面いっぱいに広がり、「事の重大さ」をアピールしようとします。
以前はそんな米国人をみて「訴訟社会の生んだ責任転嫁人種」(それこそちょっと過激な表現で怒られるかもしれませんね)と思っていたのが事実で、日本人とは文化も考え方もまったく違う人種なのだと思っていました。
ところが最近では日本でもそういった事柄についてかなり敏感・過激に反応する人たちも増えてきたように思います。
自動車に限らず、農産物や畜産、医療など様々な分野でも。
ここでの話としては適切ではないかもしれませんが私の仕事の分野での出来事で、不完全燃焼による死者を出してしまったパロマ湯沸かし器のリコール問題!現在も解決には至っていない事件ですが発表当時から業界を震撼させる大事件です。
私の会社の現場では大きな混乱はなく、お客様にも冷静な対応をしていただきましたが、系列店やサービスマンからは悲鳴にも似た話を聞きました。
もちろん死傷者をだした大事件ですので適切な対応をするのは当然のことですが、今後の事故を防止するために一生懸命現場で修理や取り換えをしている作業員に浴びせられる罵声や、10年近くも使用している対象外の器具を新品にリコールしろ!などという被害者の方の不幸に便乗した嫌がらせや理不尽な要求が数え切れないほどあったそうです。
製造者や甘い判断をした経営陣の責任は免れることは出来ませんし便利なものを開発すれば喜ばれ利益も得ますが責任もより大きくなります。
本来、日本の会社のもの造りは技術はもちろん安全面には本当に他国に負けない配慮を続けてきた民族ではなかったでしょうか。
作り手は心をこめて安心・安全なものを作り、使う側も長く使えるよう清掃などの身近にできるメンテナンスを心がけ大切に使う事が自然にできていた日本人が、利便性や価格競争によるコストの効率を求めるあまりに大切なものが失われているような気がします。
製造者は改めて襟を正し、使用者も最低限の自己管理責任を持って維持して行かなければならないと感じます。
ここで我々販売業者の登場です!製造メーカーや使用者であるお客様との間で重要な役割を担います。(ちょっといいかっこですね!)
ところがそう言う私も車検の後にパンクをすると「どこを点検しとるんや!」などといわれのない怒りを感じてしまったり、飲食店でちょっと待たされると「サービスが悪い店だ」などと思ったりする事がよくあります(さすがに口には出しませんけどね)…反省。